折り加工

折り加工には、二つ折り、三つ折り、四つ折りといった基本的なものから、それらを組み合わせた**「巻き三つ折り」「外三つ折り(Z折り)」「観音折り」など、さまざまな種類があります。その他、十字折りや蛇腹折り**など、用途に応じた特殊な折り方もあります。

代表的な折り加工の種類

二つ折り

  • 概要:印刷物を最も基本的な形である二つ折りにします。
  • 特徴:ページ数が少なく、手軽に情報を見せたい場合などに適しています。

三つ折り

  • 概要:印刷物を三つ折りにします。
  • 特徴:
    • 巻き三つ折り(内三つ折り):一面を内側に折り、もう一面をかぶせるように折ります。
    • 外三つ折り(Z折り):山折りと谷折りを交互に繰り返し、ジグザグに折ります。

四つ折り

  • 概要:印刷物を四つ折りにします。
  • 特徴:
    • 巻き四つ折り:四つ折りを重ねて巻くように折ります。
    • 直角四つ折り:十字に折る加工です。

その他の折り加工

  • 観音折り:観音開きのドアのように折りたたむ加工です。
  • 蛇腹折り:蛇腹のように折りたたむ加工で、外四つ折りなどがあります。
  • 十字折り:紙面を十字に折る加工で、四つ折りの一種です。
  • DM折り(二つ折り+巻き三つ折り):二つ折りにした後に巻き三つ折りにする加工です。

どんな時にどの加工を選ぶか

  • 持ち運びに便利なパンフレットには、**「巻き三つ折り」や「外三つ折り」**がよく使われます。
  • 情報量が多い場合は、**「観音折り」や「十字折り」**でページ数を増やせます。
  • DM(ダイレクトメール)には、**「DM折り」**など、開封する際の仕掛けを兼ねた折り方があります。

ハトロン紙とは

平版印刷の原紙サイズにハトロン判があります。ハトロン判のサイズは横900ミリ、縦1200ミリの長方形です。

ハトロン判にはいくつかの種類があり、ハトロン判半切サイズやハトロン版半裁などの大きさがあります。市販化されている包装紙はサイズごとに名称がありますが、すべてハトロン判の派生形です。ハトロンという言葉はドイツ語のPatoronen papiaer(パトローネン・パピア)に由来しています。
この紙はもともと弾薬を包む目的で作られました。そのため耐久性に優れていることが知られるようになり、日本にも輸出されるようになりました。日本ではハトロン紙として呼ばれていましたが、やがて規格化されハトロン判として製造されるようになりました。
現在は弾薬を包むという所期の目的はなくなり、包み紙として使用されるケースがほとんどです。そのことから耐久性のある包装紙ではハトロン判を利用するのが一般的になっています。

名刺と黄金比

なぜ「名刺4号」が一般的なサイズとして使われるようになったのかについては諸説ありますが、1854年にフランスの写真家ディスデリが考案した写真付き名刺のサイズが「82×57mm」で、これが後の名刺のサイズに影響を与えたといわれています。
昔の日本では長さの単位として「尺」と「寸」を用いており、ディスデリの名刺の82mmに一番近いのが3寸。それに対してもっとも美しいとされる比率から導き出した55mmを短辺の長さとして採用したといわれています。この長辺と短辺は「人間が最も美しいと感じる比率=黄金比」になっていて、その比率は1:1.618。トランプやキャッシュカードなど身の回りにあるものや、ギリシャ・アテネの「パルテノン神殿」、エジプト・ギザの大ピラミッドなどもこの黄金比でつくられています。
名刺もトランプやキャッシュカードと同様に、人間にとって自然と受け入れやすい、バランスのとれた大きさでつくられるのが一般的になったというわけです。

日本では古来から計量法に「尺」や「寸」の尺貫法を用いていました。 名刺は、長辺の3寸(約91ミリ)が基準となり、短辺は1寸8分(約55ミリ)が長辺に対する黄金比となります。 そのため、91ミリ×55ミリの名刺が一般的なサイズとなりました。

レターサイズとは?

Wikipediaによると…
「レターサイズ(英語:letter size)は、アメリカ合衆国で規格化されて北米(アメリカ・カナダ・メキシコ)で使われている紙の寸法である。」とあります。

日本のビジネスシーンで一番多く使われている紙のサイズは、A4サイズですが、北米ではこのレターサイズが一般的です。

レターサイズのとA4サイズを具体的な数字で比較してみます。国際標準ISOで指定されているA4サイズは210 × 297(mm)。一方レターサイズは8½ × 11(inch) = 215.9 × 279.4(mm)です。

ちなみに弊社のレターサイズは、216 × 279(mm)。A4サイズの用紙と比べると縦が若干短く、横幅が若干広いので、やや“どっしり”としたイメージとなります。

とはいうものの…A4サイズとレターサイズでは一見するとサイズに大きな差はありません。レターサイズを知らずに手にすると”なんかちょっと違う・・・?”と感じながらも、A4サイズだと思ってそのまま使ってしまうことがあるかもしれませんね。レターサイズは主に北米で採用されている規格で、国際標準ではなくローカル規格です。 レターサイズの寸法は、アメリカで規格化されたということもありヤード・ポンド法で8.5×11インチとなっています。 これをミリに直すと215.9×279.4mmです。